2025.02.24  プレスリリース

学芸学部・国際学部の学生が豊明市の桶狭間古戦場まつりで披露される戦国紙芝居を制作

織田信長が今川義元に勝利した「桶狭間の戦い」(1560年)の古戦場内にキャンパスがある桜花学園大学(豊明市、大谷岳学長)の学生が、202568日(日)の桶狭間古戦場まつり(豊明市)で披露される戦国紙芝居を制作するプロジェクトに取り組んでいます。祭りでは国史跡「古戦場伝説地」で、「とよあけ桶狭間ガイドボランティア」の皆さんが約20年前から紙芝居を行ってきました。しかし老朽化が進んだため当大学へ新たに制作の依頼があり、美術が得意な学芸学部・国際学部の学生5名が5月ごろの完成を目指して作画に取り組んでいます。歴史研究家・太田輝夫(おおた・てるお)氏の最新の研究成果に基づくシナリオに沿って制作が進んでおり、桶狭間の戦いの新しい一面を表現することになりそうです。

取材ポイント① 学生による制作場面

  日時:2025228日(金)午前10

このほか5月までの間に数回設定します。ご取材が難しい方には画像・動画を提供いたします。

 場所:桜花学園大学キャンパス 813教室

※大学が古戦場内にあり、織田信長ゆかりの「信長坂」もあります。

  取材ポイント② 桶狭間古戦場まつりでの披露

  日時:202568日(日) ※時間は追ってお伝えします。

 場所:国史跡「古戦場伝説地」(愛知県豊明市)

  

紙芝居の概要

織田信長や今川義元などの人物像を生き生きと伝える全27枚、カラー。初代の紙芝居は愛知県立豊明高校の美術部の生徒が約20年前に作りました。しかし、老朽化したので新しいものを作っていただきたいと、とよあけ桶狭間ガイドボランティアの皆さんから本学学芸学部・国際学部の根尾文彦(ねお・ふみひこ)教授(68歳)に依頼があり、同教授が豊明高校美術部員だった学生らに声をかけました。学生らは20248月、ガイドボランティアの皆さんとともに国史跡「古戦場伝説地」を訪れて歴史の話を聞き、イメージを膨らませ、9月から制作を開始。今年5月ごろの完成を目指しています。

  

信長公記などの歴史資料にあたって、紙芝居向けに独自のシナリオを作った歴史研究家・太田輝夫(おおた・てるお)氏(81歳)のコメント

「今川義元がなぜ油断して宴を開いたのかを以前の紙芝居では描き切れていなかったが、今回は最新の研究成果を反映させ、緒戦で今川方が勝利を収めたため油断が生じた点などを新たに盛り込んだ。学生の皆さんには紙芝居のシナリオをよく読み込んで人物像を理解し、立派に描いてほしい」

※太田輝夫氏は『桶狭間合戦 奇襲の真実』(新人物往来社、2012年)の著者、愛知県大府市在住

  

紙芝居を制作している学生の概要とコメント(本人の了解が得られた分のみ、他に学芸学部3年ら2名)

 ①横井水葉(よこい・みずは)、学芸学部3年、21歳、元・豊明高校美術部員、今川義元担当

「固定概念と折り合いをつけながら自分らしい表現をするのが難しいです。なるべく今川義元の人物像が伝わるように工夫していきたいです」

 ②山田侑果(やまだ・ゆうか)、学芸学部3年、21歳、豊明高校出身、織田信長担当

「元々絵を習っていたのですが、絵本は描いたことはあっても、紙芝居を描くというものをやったことが無かったので面白いチャレンジだなと思い、参加しました。(やってみて面白かった点は)地域の方々とのコミュニケーションをとることができて、まだ知らなかった桶狭間の歴史について学べたことや実際の紙芝居の様子を聞いたことです。(頑張っている点は)提示されたキャラクターをどれだけ自分の絵で引き出せるかです」

 ③前川愛実(まえかわ・あいみ)、国際学部1年、19

「(参加した理由は)絵を描くことが趣味で桶狭間の歴史に興味があっため。(やってみて面白かった点は)歴史の新しい知識を深めることができ、面白いです」

 

紙芝居の制作をコーディネートした根尾文彦教授(68歳)のコメント

「学生たちが地域の歴史や伝統、課題に関心を持って自分たちの力で解決する力をつけてほしいと願っているが、今回の活動もその一環だと思う。こういう活動を通して地元の人々と話をし、社会人基礎力を身に着けてほしい」

学生が制作した画像(今川義元・織田信長)の一例(今後、背景などを入れて微調整します)

今川義元の最終画像1211.jpg


織田信長の最終画像1211.jpg