学芸学部の理念・特色
学芸学部のポイント
-
学芸学部では、常に英語が身近にある学習環境を用意。公用語を英語と定め、教員との会話はもちろん、学生同士の会話も英語で行うよう指導しています。学生たちが潜在的に持つ英会話への抵抗感をぬぐい去り、確かな英語力の定着をめざします。
英語学科の先生方はよく、「英語は勉強して覚えるものではなく、使って身につけるものだ」とおっしゃいます。
学芸学部英語学科では、ネイティブ・スピーカーの先生と話す時も、日本人の先生と話す時も、英語を使うことが求められます。プレゼンテーションの時も授業の時も、使われる言葉は全て英語です。入学当初は先生に質問する時も友だちと協力し合って英文を考え、緊張しながらカタコトの英語で話しかけていました。
そんな中、「早くこの英語漬けの環境に慣れたい」と毎日放課後に通ったのが、英語しか使用できない英語自習室・ESC(English Study Center)です。ネイティブ・スピーカーの先生に積極的に質問したり、友だちと英語で話し合ったり、英語を使う機会を自分から積極的に作り出すうちに、少しずつ英語力の向上を実感できるようになりました。
2年次の春休みには、英検準1級に合格しました。その準備過程では、歴史や科学など多様な分野のエッセイを読むことがとても楽しく、英語を道具として「教養」を身につける喜びを自然と味わっていました。
今ではESCで英語の教材を読んでいると、「この言い回し、1年生で行ったアメリカ留学の時に聞いたな」とか「これはこの前先生が使っていた単語だな」といった具合に、さまざまな出来事や情景とともに思い出すことができます。先生が言われた「覚えるのではなく、身につけるものだ」という言葉の意味が少しずつ分かってきたように思います。 -
全ての学生が1年次の夏休みに海外留学を経験。4~6週間、アメリカやイギリスなどでホームステイをしながら現地の大学に通い、多国籍クラスで英語力の向上や異文化理解をめざします。英語学習への意欲向上を図るきっかけとなるプログラムです。
私はハリー・ポッターが大好きでその世界観に魅せられ、英語を使いこなせるようになりたいと思い、学芸学部に入学。1年次に行われた全員参加の海外英語実習の行き先には、迷わずイギリスを選びました。
留学中に実感したのが、今まで習ってきたアメリカ英語との微妙な違いです。ブリティッシュ・イングリッシュならではの独特の発音や言い回しに、かっこよさを感じました。イメージしたのは、ブリティッシュ・イングリッシュで現地の人との会話を楽しんでいる自分の姿。「描いた憧れを必ず実現したい」という思いは、私の大きな目標になりました。
そして3年次の夏には再びロンドンへ。語学学校のハイレベルな授業と向学心あふれるクラスメイトに圧倒されながらも、わからないことがあれば徹底的に調べ、自ら学んでいくことを心掛けました。自主的に学びを深めたことで新たに芽生えたのが、「イギリス文学を深く学びたい」という思いです。この目標をかなえるため、4年次の4月から1年間、イギリスで学ぶことを決意しました。ハリー・ポッターから始まった物語の舞台への興味をあらためて学びにつなげて探求しようと考えています。好奇心を学びの意欲につなげることができたのは、1年次という早い段階で世界を肌で感じることができたからだと思います。大好きなハリーの故郷で、自分の可能性を広げていきます。 -
幅広い経験によって学生自身の目的意識を育むため、実践的な学びを重視しています。国内外のインターンシップなど、自ら考え行動する社会活動の場を数多く経験することで、国際社会で通用するために必要な論理的な思考力を養っています。
1年次に海外語学研修、2年次に国内インターンシップ、3年次に海外インターンシップと、私は国内外問わずさまざまなことにチャレンジしてきました。それぞれの経験で多くの人と出会い、その一つひとつが自分の価値観や人生観に大きな影響を与えました。
互いを受け入れることの大切さを学んだのが2年次で参加した国内インターンシップです。そこではインドやフィリピンの研修生と共に環境や交通、地域開発などをテーマに活発なディスカッションを行いました。意見を交わすことで文化・生活習慣・価値観など自分とのさまざまな違いを感じ、自分と異なる点を受け入れることが相手を理解する第一歩なのだと感じました。
4年次には8ヶ月間、ボストンへ留学しました。驚いたのは日本人に対して固定化されたイメージが今でも変わらずにあるということです。おとなしい、自分の意見を持たないという私たちに向けられたマイナスイメージを払拭しようと、専攻した教育学の授業では積極的に発言しました。この意識が実を結び、クラスメイトから「日本の印象が変わったよ、いつか日本に行ってみたい」とうれしい言葉をもらいました。この経験から自分を理解してもらおうと努力することが大切だと気づきました。これからビジネスの場面で関わる人たちと理解し合う努力を、社会人になっても続けていきたいと思います。 -
学芸学部で学んだ学生は、中学や高校の英語教員をめざすことができます。加えて、保育学部の科目を履修すれば、小学校教諭または幼稚園教諭の免許状の取得も可能です。教員の道をめざす学生たちを手厚くサポートしています。
私に英語の楽しさを教えてくれたのは、中学校の先生でした。毎回の授業で心待ちにしていたのは、英語の歌を歌うこと。また、間違えずに教科書が暗唱できたらもらえる合格シールも一生懸命集めていました。いつしか英語が私の一番の得意科目になり、英語教師になることが私の夢になりました。
大学2年次から定期的に行っている模擬授業でめざしたのは、生徒たちと共につくる授業です。授業計画を立てる際、教職担当の先生から教授法の解説ビデオを借りるなど、生徒たちを授業に惹きつける方法を積極的に模索しました。多種多様な教授法に触れるうちにわかったことは、教師が何に力点を置いて指導するかによって、伝え方が大きく変わるということです。文法を意識した授業は必然的に板書が多くなるし、単語テストも多くなります。今まで当たり前に受けていた授業の裏側に触れ、あらためて教師という仕事の大切さに気づきました。そして、英語は「コミュニケーションの手段」であることを生徒たちに伝えたいという思いが芽生えました。模擬授業では生徒が発言した後は必ず英語でコメントを添え、授業中に英語で対話する機会を意識的に取り入れました。私自身が中学生の時に感じた英語の楽しさを、生徒たちに伝えたいと思います。高い英語力を身につけられる学芸学部で、夢に向かって大きく前進しています。